さて、床暖房調査シリーズも第4回目となりました。
今回調査したのは、蓄熱式床暖房について。
「蓄熱式」とは何らかの蓄熱材に熱を蓄積して、
そこに蓄えられた熱を放出することで部屋を暖める暖房方式ということですが、
ひとことに「蓄熱式」といっても、
商品によって中身がちょっと違うようです。
というわけで今回は、今注目の蓄熱式床暖房を2つ、ご紹介します!
1.『サーマ・スラブ』
出典:「サーマ・スラブ」
放熱の仕組み
地面を蓄熱材として利用する方法です。
基礎コンクリートより下、地面の中に電気式ヒーターパネルを埋め込むことによって、
まずは地面を暖めます。
出典:「サーマ・スラブ」
そこから床面を通して建物の内部全体に輻射される熱で、
天井・壁・机などすべての固体の表面温度を一定に維持。(およそ22度。)
結果、室温は20度程度をキープすることとなり、
乾燥の心配もない快温快適な空間が作られる、という仕組みです。
特長
簡単操作
この暖房は日々つけたり消したりするものではなく、
秋口にスイッチを入れて、春先にスイッチを切る、それだけでOKなんだそうです。
それでずっと快適だなんて…、
単純に楽ちんというのもありますが、
光熱費節約を考えて「もう切っとこうかな…」という、
庶民の些細な、けど日常的な悩みごとがなくなっちゃうという、
そこが、個人的には魅力に感じました。
ちなみに、温度調整は都度可能です。
出典:「サーマ・スラブ」
ランニングコストが安い
熱源は「電気」ですが、基本的に夜間電力を利用するので、
適した料金プランを選ぶことで電気代を抑えられます。
そのときの電気を使わなくていい、
これぞ、蓄熱式のメリットですね。
また、冬場でも極端に下がることのない地面の熱をベースとしているので、
無駄な発熱も抑えられ、「エコ」でもあります。
メンテナンスフリー
ヒーターは半永久的であるため、メンテナンスは特に必要なし。
メンテナンスコストもかかりません。
また設置場所が地中ということもあり、大地震での破損等もないそうです。
(センサーなどの制御装置は消耗品のため、簡単に交換可能。)
↑ センサー
出典:「サーマ・スラブ」
床材指定なし
床暖房用フローリング材以外でも使用できます。
2.『HiEco床暖』(石畳工法)
こちらは『サーマ・スラブ』とはまた別のタイプの蓄熱式。
「蓄熱式温水床暖房」となります。
放熱の仕組み
床下を温水が巡るという点は普通の温水式と一緒ですが、
この『HiEco床暖』では蓄熱材の中に温水パイプが埋め込まれていて、
温水によって温められた蓄熱材から輻射熱が発生、
それが床、部屋へと伝わっていく仕組みとなっています。
蓄熱材は炭を混ぜ込んだ真っ黒なモルタルで、
(そのため「石畳工法」という。)
この炭は遠赤外線効果を高めたり、
湿気や有害物質を吸収するなどの役目を担っているそうです。
特長
暖まりが早い
パイプの外径が20mmと太いこと、
また、温水パイプの上にかぶさっているモルタル層がわずか5~10mmで、
その上はすぐ床材であるため、
熱の伝わりが早いとのこと。
フローリングならおよそ20~30分程度だというので、
これは床暖にしてはかなり早いですね!
ランニングコストが安い
いったん蓄熱層が暖まって室温が一定になると、
ボイラーが自動的に燃焼を中止してくれるため、
温度が下がって再燃焼となるまでの間の光熱費は節約することが出来ます。
ある新築物件ではボイラーを24時間運転していたものの、
実際の稼働時間はわずか2時間足らずであったという実績もあるのだそうです。
再燃焼となるまでの(室温をキープできる)時間が、
蓄熱材があることでだいぶ長くなっているのでしょうね。
敷設面積が広い
パネル式や電気シート式の床暖房敷設率は広くても60~70%だそうですが、
『HiEco床暖』の敷設率は90%以上。
ここ暖かくない!という温度ムラの心配はなさそうですね。
熱源が自由
一般的に電気床暖房に分類される蓄熱式床暖房ですが、
この商品は熱源が自由。
ヒートポンプ式、ガスボイラー、灯油ボイラー、薪ボイラーなど、
幅広く対応することが可能です。
以上、蓄熱式床暖房について、注目の商品をご紹介しました。
いかがでしたか?
私は結構『HiEco床暖』に食いつきました。
ちなみに、床暖房は新築時に導入するのが一般的ですが、
どちらの商品もリフォーム対応は可能なようです。
気になる方はぜひHPをチェックしてみてくださいね!
では、また~~♪
mashuko
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