
11.222017
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防火窓シリーズ4回目 になります。 初回の記事はこちら「YKK APの防火窓の特徴」 2回目の記事は「三協アルミの防火窓の特徴」です。3回目の記事は「リクシルの防火窓の特徴」です。
今回は、防火戸として使えるクレトイシ、トクヤマ、YKK APの樹脂サッシを紹介したいと思います。
目次
樹脂サッシ防火窓のメーカーはクレトイシとエクセルシャノンとYKK APの3社です。クレトイシとエクセルシャノンは樹脂サッシ専門メーカーです。YKK APはアルミサッシメーカーで樹脂サッシも製造しているメーカーです。それぞれの特徴を見て行きましょう。
この項の特記のない画像の出典はクレトイシです
「クレトイシ」は社名「モンタージュ」は商品名です。大正8年に研磨材メーカーとして創業し多角的な商品を扱っています。その一つとして米国の会社と提携して樹脂サッシを製造販売しています。モンタージュの特徴は一目瞭然。アーリーアメリカンそのもののデザインです。
アルミサッシを作ってきた大きなメーカーとは違ってこだわりのある個性的な商品です。防火認定が取れているのはシングルハングウィンドウ(片上げ下げ窓)ピクチャーウィンドウ(嵌め殺し窓)パティオドア(テラス窓)ケースメントウィンドウ(縦滑り出し窓)です。
防火設備性能評価試験の様子の写真を比較的大きく取り上げているのが特徴的です。
樹脂サッシの特徴である断熱性能はH-5です。断熱性能に影響する気密性も高い値を示しています。
アーリーアメリカンのデザインがお好みの方でしたら選択肢に加えたい商品です。
この項の特記のない画像の出典はエクセルシャノンです
エクセルシャノンの樹脂製防火窓はタイプEBとタイプECが有ります。EBとECは防火認定のタイプの違いです。EBは耐火・準耐火の建築物に利用できます。ECは2階建て以下の木造建築物が対象です。
シャノンウインドの名前の由来は、遮温(断熱)、遮音(気密・遮音)です。オヤジギャグ(失礼)だったのですね。住環境に寄与する快適性能に“こだわり”続けているそうです。
クレトイシのモンタージュには実験の写真が有りました。どんなふうにするのだろうと思ったらエクセルシャノンに実験の仕組みが出ていました。こんな風にするのですね。
この項の特記のない画像の出典はYKK APです
「YKK APの防火窓の特徴」の項目にも書きましたがアルミサッシメーカーのYKK APの樹脂サッシです。これからはアルミサッシメーカーという言葉は適切ではなくなりますね。
樹脂サッシの3メーカーの商品の中でも断熱性に高いデータが出ています。「YKK APの防火窓の特徴」の項目も合わせてごらんください。
樹脂製のサッシが出始めた当初、樹脂という素材の性格から、強度や対候性や防火性は期待できないと考えました。特に耐火性に関しては国土交通省の厳しい基準があり、防火・準防火の指定のある地域では使えない物だろうと考えていました。けれども各社の努力で防火戸の認定が取れるところまで進化してきました。現在は防火樹脂サッシを制作しているのは3社だけですが他社も参入してくることも想像に難くありません。目が離せない分野だと思います。
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