最近、住宅の断熱材としてシェアーを広げているのが現場発泡ウレタンです。
断熱材の施工のほかに気密工事をしなくても単独で気密性も確保できるところが特徴です。
アイシネン、MOCOフォーム、アクアフォームという主要な3商品の特徴を熱伝導率を中心に比較検討します。
目次
アイシネンとMOCOフォームとアクアフォームの熱伝導率
アイシネンとMOCOフォームとアクアフォームの熱伝導率はほとんど同じです。
3種類ともほぼ同じ熱伝導率です。
それもそのはずどれも同じような素材同じような方法で施工されるからです。
JISA9526「建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム」A種3というJIS規格の中に分類されています。
同じものですから熱伝導率が同じなわけですね。
当然、価格も同じ、、、かというとそうではなくて
アイシネンは他の製品よりも50%も価格が高いそうです。
アイシネンはなぜ高い?
アイシネンはカナダのトロント市に本社・工場があり、断熱材のアイシネンを開発・製造しています。
現在では北米市場No.1の販売シェアをもち、ヨーロッパ・アジアなど世界35ヶ国以上に輸出・販売しているそうです。
日本より寒いカナダで生まれて世界中に実績があるのですから
「断熱材はアイシネンでなければダメ」という熱烈なアイシネンのファンがいるのもうなずける気がします。
その結果高価でもニーズがあるのですね。
アイシネンと同じ価格帯で比較すると
アイシネンと同価格帯で比較すると、モコフォームやアクアフォームの上位にあるパフピュアーエースウォーム、アクアフォームNEOに相当するようです。
同じ価格帯であればより高性能の素材が手に入ります。
より高性能の素材のパフピュアーエースウォーム、アクアフォームNEOを使ったほうがアイシネンLDを使うよりも良い家になる。
という様に単純に言えないところが難しく面白いところです。
断熱材が意図通りの断熱性を発揮するためには、必要な厚さで施工する事、隙間なく施工する事。という事が重要です。
熱伝導率の低い高性能の断熱材を使っても、厚みの足りない部分があったり隙間だらけだったりしたら断熱性能、気密性能を発揮することが出来ません。
吹付け硬質ウレタンフォームとはどんなものか?
そもそも吹付け硬質ウレタンフォームというのはどんなものでしょうか?
これを見ればどんなものかすぐにわかる動画です。2分11秒です。
モコモコして行く様子が面白いですよ。
木と木の隙間やダクトの隙間などにどんどん入っていきます。
隙間なく繋がっているので気密性も確保できるのがわかります。
後半の余分な部分をカットして片づけるのはずいぶんと手間がかかりそうですね。
廃棄物もかなりのボリウムになりそうです。
そのようなところがデメリットになります。
柱や垂木に付着した断熱材は分別して廃棄されることは無いようです。
これも気がかりなことですね。
断熱材は施工が決め手
アイシネンの施工は研修を受けて認定を受けた認定スプレイヤーにより施工されます。
アクアフォームも認定施工店の制度があり正確な施工が出来るような体制を作っています。
これらの工事会社に頼めば安心です。
と、安心できないのが辛いところです。
現場の施工は一軒一軒異なります。
メーカーの認定施工店であっても、丁寧な職人さんとそうでない人
足場などの情況も、工務店の中間マージンの取り方も
その結果
認定施工店の制度を取るアイシネンやアクアフォームでも口コミには施工での不具合の報告があります。
また、実際の施工時も立会いをして、吹き付け不足があるところなど細かく指摘/追加吹付を頂きました。
出典:イエマガ
いかがでしょうか?
最終的には自分の目で確かめることが必要だという事です。
そしてその前に現場監督がきちんと管理指導をしてくれること。
さらにしっかりした施工管理をさせる工務店、ハウスメーカーであることが重要です。
まとめ
断熱材を素材自体の熱伝導率で比較することの意味はあまり大きくありません。
目標とする断熱性能を実現する為には正しく施工されることが大事です。
それを実現するためには現場が正しく管理されている事。
施工会社が品質管理をしっかりしていることが大事です。
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