
11.152017
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出典:日経新聞
防火地域または準防火地域で、延焼の恐れのある部分に入る窓は、防火戸にする必要があります。上の写真は2016年12月に起こった糸魚川大火災の写真です。延焼を防ぐことの大切さを感じました。
今回は、防火戸として使えるYKK APのサッシを紹介したいと思います。
YKK APの防火窓は2系統有ります。従来からのアルミ樹脂複合型の防火窓Gシリーズと樹脂サッシのAPW330防火窓です。どちらも国土交通大臣の遮炎20分間の認定を受けた商品です。それぞれについてみて行きます。
この項の画像の出典はYKK APです
防火窓Gシリーズは従来からのアルミ樹脂複合型です。モデルチェンジで枠の見付が細くなってガラス部分が広くなったのが新型の売りです。細い枠は熱伝導を抑える働きもあります。アルミ樹脂複合型は対候性や耐火性そして強度に優れたアルミ材を主体にして、断熱性やデザイン性に優れた樹脂を室内側に使ったものです。
断熱性が高く快適で省エネ、遮音性が高い、多彩なカラーバリエーションがこだわりです。
アルミ樹脂複合型はアルミサッシで作られてきた様々な開閉方式がそのまま引き継がれていて、格子やシャッターなどの部材を付けることが出来ます。樹脂サッシとの違いは引き違いの掃き出し窓のような大きな開口部にも対応できるところです。
サッシの内外の素材の違いを利用して内外で色を変えることが可能です。
防火窓といえば網入りガラスが一般的です。火災で高熱になってガラスがヒビ割れても割れ落ちない物でした。「耐熱強化複層ガラス(透明)」は特殊なエッジ加工と、特殊な強化処理で網が無くても焼け落ちることが有りません。網がないので写真のように視界がクリアーです。若干ですが断熱性も向上します。
ネットの繊維を細く網目を細かくし繊維同士を融着させたクリアネットもオプションで利用できます。
この項の特記のない画像の出典はYKK APです
この項ではYKK APの防火樹脂サッシAPW330防火窓についてみて行きます。
一般の樹脂サッシAPW330とAPW330防火窓を比較した断面です。防火窓には下の枠の中にグレーの補強材が入っているのが分かります。高性能の樹脂でも高温に長くさらされると材が変形します。その時にガラスが脱落しないように補強してあります。
YKK APではAPW330防火窓を高性能、機能性、デザインの3項目のポイントを上げています。
APW330防火窓は高い断熱性の樹脂サッシAPW330に防火性を付与したもので断熱性と防火性を併せ持っています。
防火窓は建て込んだ都市部で利用されます。防犯性を意識したサッシ寸法と通風のために窓を少し開けた状態でロックできるような便利な機能が有ります。
引き手を引くとロックが外れ、窓をしっかり閉じると自動的にロックが掛かる便利な機能の引き違い窓などの工夫がされています。
ペアガラスの室内側にLow-Eガラスを採用し3色から選ぶことが出来ます
シリーズ内でフレームの見付を統一して防火窓と一般仕様と同じ見え方になるようにしています。防火窓は法律的に必要な範囲だけで利用されることが多く一軒の家で防火窓と一般窓を併用することが多いので枠の見付が変わらないのはありがたいですね。
国際的な省エネルギーの動きを背景に住宅の省エネに対する要求がますます高まってきています。基礎、壁、屋根といった建物の要素の中で特に熱損失が大きいのが窓やドアなどの開口部です。サッシの主要な素材だったアルミは熱伝導率が高くアルミ単独の仕様では断熱性が不足します。室内側に樹脂を使う複合型が主流となり。さらに断熱性の高い樹脂製に変わって行くと思われます。ZEH(ゼッチ)実績第二位の一条工務店では樹脂サッシの仕様が標準化されています
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