まどりんアートホームは、1990年に北海道北見市で生まれた住宅会社です。今は札幌市南区に本店があり、無垢の木やガラス、鉄などの素材を生かした、吹き抜けのある家が多いのが特徴です。規格住宅「mini prot®(ミニプロト)」は2010年にグッドデザイン賞を受けています。
2026年4月、株式会社アートホームは持株会社の「株式会社アートホームホールディングス」に社名を変えました。新築住宅の事業は、グループの株式会社アワハウスが担当しています。なお、秋田県など他の地域にも「アートホーム」という名前の会社がありますが、この記事で紹介するのは北海道(札幌・北見・千歳)のアートホームです。
- アートホームの会社概要と、2026年の体制の変化
- 家づくりの進め方と、構造・断熱・気密の中身
- 注文住宅「A-PROT」と規格住宅「mini prot®」のちがい
- 保証の内容と、札幌で建てた人の口コミ
アートホームの概要

まどりん| グループ | 株式会社アートホームホールディングス(2026年4月に株式会社アートホームから社名変更) |
|---|---|
| 新築住宅の会社 | 株式会社アワハウス |
| 本店所在地 | 北海道札幌市南区南30条西8丁目5番1号 |
| 支店 | 北見支店(北見市本町)、千歳支店(千歳市みどり台北) |
| 設立 | 1990年(平成2年)2月15日(北見市で有限会社アートホームとして設立) |
| 資本金 | アワハウス:4,000万円/ホールディングス:2,000万円 |
| 代表者 | アワハウス:代表取締役 四日市久美/ホールディングス:代表取締役会長 鈴木和幸、代表取締役社長 太田力 |
| 社員数 | アワハウス:49人/ホールディングス:70名(いずれも2026年4月現在) |
| 施工エリア | 札幌・千歳・北見を中心に案内(土地探しのエリアは札幌・千歳・苫小牧・北見) |
| グループ会社 | 株式会社リベイス(リノベーション)、株式会社クリエイト ザ フューチャー(住宅設備) |
| 受賞 | mini prot®がグッドデザイン賞(2010年) |
| 坪単価 | 公式サイトに記載なし |
運営会社の移り変わり

アートホームは北見市で始まり、千歳、札幌へと拠点を広げてきました。2026年4月には、事業ごとに会社を分ける体制に変わっています。
- 1990年:北見市で有限会社アートホームを設立(1992年に株式会社に)
- 2005年:千歳営業所を開設(2009年に千歳支店を新築・移転)
- 2010年:規格住宅「mini prot®」がグッドデザイン賞を受賞
- 2012年:札幌支店を開設。家具と雑貨の店「il dono」もオープン
- 2017年:札幌市南区に札幌支店を新築・移転
- 2020年:重量木骨プレミアムパートナー(SE構法)に加盟
- 2026年4月:持株会社制に移り、株式会社アートホームホールディングスに社名変更。新築住宅は株式会社アワハウス、リノベーションは株式会社リベイス、住宅設備は株式会社クリエイト ザ フューチャーが担当
まどりん家づくりの特徴

「家は器®」という考え方
アートホームは「家は器®」というコンセプトをかかげています。家は暮らしを入れる器なので、建てて終わりではなく、住む人の暮らしに合わせて手を入れ続けるという考え方です。無垢の木・鉄・ガラス・タイル・土などの素材を使い、塗料には天然植物油やミツロウを使ったものを選んでいます。
家づくりの流れは「イメージづくり → モデルハウス見学・会社選び → 資金計画とローンの事前審査 → 土地とプランの検討 → 契約・着工 → 完成・入居」の順です。公式サイトでは、土地より先に建築会社を選ぶことをすすめています。
まどりん構造

構造は木造の在来軸組工法です。木を削って組む「継手」「仕口」の代わりに、接合金物「テックワン」で柱や梁をつなぎます。
- 柱や梁に構造用集成材を使う(乾燥していて、くるいが少ない)
- 土台には湿気に強い檜(ひのき)の集成材を使う
- 大きな空間や窓が欲しい人向けに、SE構法の「重量木骨の家」も建てられる(商品ページでは、基本プランで耐震等級3と記載)
- 技術ページの図には「耐震等級3」「認定長期優良住宅」の表記があるが、すべての家で正式な耐震等級3を取るのかは、本文に説明がない
まどりん断熱・気密

断熱は、柱の外側をフェノールフォーム断熱材(ネオマフォーム)でおおう「外張り断熱」が基本です。ほかに、柱の間に断熱材を入れる「充填断熱」や、外張りと充填を組み合わせた「ダブル断熱」もあります。換気は第3種換気が標準です。
技術ページの図には「UA値0.29」「断熱等性能等級6相当」「一次エネルギー消費量等級6相当」と書かれています。ただし、これは建売住宅「miniprot eco stand」を例にした数字とみられ、注文住宅や規格住宅すべての標準値なのかは公式サイトで確認できませんでした。また「相当」とあるので、正式に等級6を取得したものとは区別して考える必要があります。省エネ性能は「ZEH Oriented相当」を標準としています。
気密については、公式サイトでC値(すき間の量)を公表しています。技術ページでは「C値0.5㎠/㎡以下」とされ、2016年の実測例として「0.1㎠/㎡」がのっています(別の場所では「0.1㎠/㎡以下」という表記もあります)。一方で、全棟で気密測定をするのかは書かれていません。
まどりん商品ラインナップ

- A-PROT(アープロト):敷地から考える注文住宅。設計士が一からプランを考える
- mini prot®(ミニプロト):間取りと価格があらかじめ決まった規格住宅。仕様はA-PROTと同じで、そこに自分のこだわりを足していく。タイプは Basic、City、City2F×LDK、Exz、3story、Ven
- 重量木骨の家:SE構法の木造住宅。大きな窓や広い空間をつくりやすい
mini prot®のうち「City」は27坪で、間口のせまい土地に合わせたプランです(札幌・北見・千歳・釧路で建てられると記載)。Basicは29〜35坪の吹き抜けリビングのプラン、Exzは35〜40坪の4LDKです。タイプごとに建てられる地域が決まっていて、ミニプロトの公式サイトでは「6つのタイプで36通り」と「5つのタイプで25通り」の両方の表記がありました。価格は公式サイトに金額の記載がなく、見積もりシミュレーターで確認する形です。
なお、mini prot®は全国の加盟店でも建てられる商品で、実績は2010年からで600棟とされています。北海道以外で見かけるmini prot®は、アートホームではなく各地の加盟店が建てたものです。
まどりん保証・アフターサービス

- 構造・雨漏りの瑕疵担保責任保険:10年
- 構造の基本部分の独自保証:15年
- 15年目の点検で有償のメンテナンス工事をすると、さらに10年の延長保証(延長自体は無償)
- 定期点検:引き渡しから1・3・10・15・25・35年。35年目までは無料、それ以降は有料
- 地盤保証:20年
- 完成引渡保証:工事中に万一のことがあっても、家の完成まで保証
- 設備はメーカー保証の期間に従う
保証のページには「ARTHOME独自保障」という表記が残っています。2026年4月の体制変更のあと、保証をどの会社が引き受けるのかは公式サイトに書かれていませんでした。
まどりんアートホームの口コミ・評判

住宅の口コミ掲示板「マンションコミュニティ」には「札幌のアートホームについて教えて下さい。」というスレッドがあります。ここでは、アートホームで建てたと書かれた本人の投稿7件を要約して紹介します。
- 2018年2月の投稿(No.101):ミニプロトで建てた人。寒い・気密が低いという話は事実と違うとのこと。オール電化で真冬の電気代は約5万円で、まわりの家と比べて安いと感じているそうです。間取りが使いやすく、担当・設計士・インテリア担当が気さくで、打ち合わせが毎回楽しみだったとしています。
- 2019年9月の投稿(No.155):気密が高く冬は暖かい一方、夏はとても暑いとのこと。気になるところを連絡するとすぐ来てくれて、アフターフォローに問題はないそうです。
- 2021年2月の投稿(No.181):注文住宅で建てた人。何社かくらべた中で、いちばん理想に近い設計を提案してくれたそうです。価格は安くも高くもなく妥当とのこと。暖房・コンロ・お風呂が都市ガスで、真冬でもガス代は月2万円いかないとしています。夏はエアコンが必要とのことです。
- 2022年7月の投稿(No.210):注文住宅で建てた人。細かい気配りに「うーん」と思うところや、連絡が遅いときもあったものの、相談すると想像以上の提案があり、タイルの目地の色まで応えてくれたそうです。家づくりを一緒に楽しみたい人に向いているとしています。
- 2021年1月の投稿(No.170):ミニプロトで建てて8年目の人。冬の暖房があまり暖かく感じない、床の電気パネルにホコリがたまる、夏も基本料金がかかる(最初に説明がなかった)、玄関がせまく暗い、トイレのドアがリビングから見える、音が2階に響く、夏の風通しが悪いなど、おしゃれ重視で実用性が足りないと感じているそうです。
- 2022年7月の投稿(No.212):デザインと無垢材にひかれて建てた人。2年たっても木の香りがするそうです。一方で、間取りとコンセントの位置に不満があり、お風呂がすぐ冷める、キッチンが汚れやすい、設備は最低限のモデルを提案される印象とのこと。吹き抜けで音が響くとも書いています。
- 2023年3月の投稿(No.215):数年前に規格住宅を建てた人。すき間風が気になるとのこと。営業の「気密性が高い」という説明を信じて気密測定をしなかったそうです(当時のホームページにはC値の記載がなかったとしています)。雨音が響く、床鳴りがある(無垢なので仕方ないとも)とも書いています。
まどりん出典:マンションコミュニティ「札幌のアートホームについて教えて下さい。」(投稿No.101、155、170、181、210、212、215を要約)
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まとめ
アートホームは、1990年に北見市で生まれ、今は札幌市南区に本店を置く住宅会社です。「家は器®」をコンセプトに、無垢の素材を生かした吹き抜けのある家を建てています。注文住宅の「A-PROT」、グッドデザイン賞を受けた規格住宅「mini prot®」、SE構法の「重量木骨の家」があり、外張り断熱やC値の公表など、寒い北海道に合わせた家づくりをしています。2026年4月からは、新築住宅の窓口が株式会社アワハウスに変わりました。
一方で、UA値や断熱等級の数字はモデルとなる家の例で、すべての家の標準値かはわかりません。口コミでは、夏の暑さや音の響き、気密測定をしなかったことへの後悔の声もありました。検討するときは、自分の間取りでのUA値と耐震等級、気密測定の有無、保証を引き受ける会社と延長の条件を、契約前に書面で確認しておくと安心です。
まどりん公式サイト:アワハウス(旧アートホームの新築住宅事業)/会社概要/住宅性能/商品ラインナップ/アフターメンテナンス/mini prot®/アートホームホールディングス
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