北海道の工務店比較、シリーズ第二弾は札幌市の匠建コーポレーションです。
この順番はランキングではありませんので誤解しないでくださいね。
「匠建」は「しょうけん」と読むのだろうと思っていましたが「たっけん」なんですね。
匠建コーポレーションの概要と特徴
タイプ
・木造軸組
・坪単価 41万円~ 比較的ローコストからターゲットにしているようです
概要
会社名:株式会社 匠建コーポレーション
本社所在地:北海道札幌市東区北45条東5丁目5番16号
設立:平成16年 資本金:2,000万円
年間施工棟数:81棟
従業員数:不明
施工エリア:特段の記入はありませんが土地建物の販売物件は札幌市のほかに千歳市、小樽市、石狩市などに実績が有るようです。
アフターメンテナンス:1年点検、2年点検各2回
社長の人柄(HPの代表者の挨拶から)
代表取締役社長中原忠志氏は 「故きを温めて新しきを知る」をテーマにこう語っています。 木造軸組工法をベースに、その時代に合う品質・価格共によりベストな建材や工法を取入れる。正直でまっすぐな気持ちを持ち続け、一つ一つ的確な家づくりを進めていきます。 作業着を着た写真に匠の心意気で臨む気持ちがにじみ出ています。
会社の特徴
会社のコンセプトとして下の4点を挙げています。 1、「安心価格」と「高品質」匠建の家づくり 2、[全室オリジナル床暖房]が標準仕様 3、悩みを解決する匠建のサポート&サービス 4、[土地活用事業部]お客様に最適な土地活用方法をご提案 それぞれ詳しく見て行きましょう。
1、「安心価格」と「高品質」匠建の家づくり
技術力に裏付けられた安心、それが「匠建の住まい」で安心価格…だそうです。28坪で1,150万円よりとあります。計算すると41万円/坪です。高い断熱性能が要求される北海道では頑張った価格のように思えます。直営工事で経費が掛からないことが低価格の根拠としています。一級建築士による木造軸組工法で完全自由設計の一品生産のようです。インテリアコーディネーターのサポートもあるようです。
基本構造
この基本構造というのは標準仕様のようなものなのでしょうね。この項目は一般的なことはホームページで確認していただくことにして特記すべきことだけを書いて行きます。
断熱材はグラスウールを主体にしているようです。2階床下にもグラスウールを施工しているようですが、2階の床暖房の熱が床下に逃がさないためでしょうか。ベタ基礎が主流になっている中で布基礎の図面になっているのが不思議な気がします。床下の地面に火山灰を敷いているようになっていますが始めて見ました。何ですかね?問い合わせしていますので回答が有りましたらUPします。
構造
構造は、軸で支える「軸組工法」+面で補強する「構造用面材」で安心の耐震性・耐久性 壁や床に構造用面材を使っているのは,筋違+構造用合板のモノコック構造です。
屋根
屋根はフラットルーフで無落雪屋根を採用しています。構造的な負荷が大きくなる事を考えても札幌の積雪量と雪の処理の難しさを考慮すると無落雪を選択するのは合理的だと考えます。
通気工法
断熱材や外装材の性能を長期に保つ「通気層工法」一般的な工法ですね。
省令準耐火構造
火災に強いツーバイフォー工法と同等の「省令準耐火構造」
24時間換気システム
標準仕様だと第三種換気のようです。冬の外気を部屋にそのまま入れてしまう第三種換気を北海道で採用するのは無理が有ります。匠建コーポレーションに発注する場合は第一種換気への変更をお薦めします。
シックハウス対策
最近はホルムアルデヒドを使っている材料を探す方が難しいかも知れません。
グレードの高い充実の標準設備
仕様を固定していないので選択できるのが嬉しいですね。
2、[全室オリジナル床暖房]が標準仕様
「オリジナル床暖房」って何だろう?と思いましたがそれに関しての説明が有りません。疑問が残りますが全室床暖房のようです。口コミ情報などでは蓄熱式のようで、概ね評判はよさそうです。
3、悩みを解決する匠建のサポート&サービス
・提携先の銀行の特別金利のローンが受けられる ・自社所有地の販売、不動産会社による情報提供、資金計画 ・10年保証、2年間各2回の点検補修を行う の三点がポイントのようです。自社所有地の販売以外は一般的なところですね。
4、[土地活用事業部]お客様に最適な土地活用方法をご提案
土地の売買、木造アパート・マンション、オフィス、商業施設、高齢者施設までの提案・設計施工・運用サポートまでを行っているようです。
断熱気密性
フラット35S・低炭素認定など省エネ基準対応の断熱性。断熱材の仕様は壁は高性能グラスウール16㎏・105㎜厚、1階床下は高性能グラスウール16㎏・200㎜厚、2階床下は高性能グラスウール100㎜(吸音効果あり)、天井は吹込み用グラスウール・330㎜厚のブローイング工法。窓・サッシは高気密高断熱Low-eペアガラス(アルゴンガス入り)を使用。気密性能に関しての記述がなく測定も行われているかどうかは不明です。 ZEHに関して1項目取ってありますが一般的な記述にとどまり、実績や進捗状況の記述も有りません。ZEHビルダーへの意欲は少ないと感じられます。
商品説明
一品生産で「商品」として固定した仕様は持っていないようです。モデルハウスから実力を探ってみましょう。
内地の方からすれば一見つまらない間取りです。長方形で総二階、軒も出ていないので豆腐みたいな建物と感じるかもしれません。
でも北海道ではこれが正解だと考えます。
寒冷地では建物の表面積を減らすことが省エネにつながるからです。
万が一ホワイトアウトでエネルギーの供給が途絶えたとしたら建物の表面積の多い少ないで生死が決まる事さえ考えられる風土です。
ちなみに「内地」というのは昔、北海道の人が本州の事を言った言葉です。
口コミ
良い口コミ
悪い口コミ
まとめ
ホームぺージの作り込みや説明内容が不十分なところが見られます。
土地柄から外観に制約が有る間取りの中で豊かな内部空間にする努力を感じます。
もう少し設計者の工夫を表に出してアピールすると良いと思います。
ホームページに突っ込みを入れるシリーズではありませんがもったいなく感じます。この記事が、工務店検討中のあなたのお役に建てることを願っています。
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