大阪の工務店情報をシリーズでお届けしています。
第7弾は「タイコーアーキテクト」をご紹介致します。
タイコーアーキテクトの概要と特徴
タイプ
・工法:木造軸組工法、SE構法
・坪単価:60万円~
概要
会社名:株式会社タイコーアーキテクト
本社所在地:大阪府東大阪市鴻池本町6番32号
設立:1970年6月
資本金:1,000万円
年間施工棟数:40棟
従業員数:10名
事業内容:注文住宅の設計・施工
施工エリア:大阪府(一部地域を除く)、京都府・兵庫県・奈良県の一部、弊社より車で約1時間の範囲
アフターメンテナンス:1年、2年、5年、10年
保証:住宅瑕疵担保責任保険、完成保証
企業理念
株式会社タイコーアーキテクト:代表取締役 羽柴 仁九郎
タイコーは2つの会社からできています。
分譲地を開発して販売する「株式会社タイコーハウジングコア」と、注文住宅専門の「株式会社タイコーアーキテクト」の2社が、それぞれの特徴を活かして、多様なお客様のニーズにお応えできるのが特徴です。
タイコーハウジングコアが「数戸が軒を連ねる『まち』の姿と、それを構成する家をどうするか?」とマクロな視点から家づくりを考えるのに対して、タイコーアーキテクトでは、お客様のご家族構成やライフスタイル・周辺環境など詳細な分析をこだわりの形として反映する、ミクロな視点から家づくりをスタートします。
一見、真逆の考え方のようでもありますが、それぞれ「土地の最大効率化」と「住まう人のために」を追求するという点で、両社は共通します。
ですから、パッシブデザイン住宅によるコミュニティ型の分譲地「ビレッタ」シリーズのような「緑の庭の中に住む」といった今までにない革新的な暮らしかたをご提案することが可能になるのです。
知識・技術に基づきつつも、皆様と一緒にワクワクを楽しむような自由で大胆な行動力、それがタイコーです。
タイコーアーキテクト 会社の特徴
外皮性能 UA値0.46全棟標準
UA値とは、住宅の内部から外部へ逃げる熱量を、外皮(建物の外壁部分の表面積)全体で平均した値です。
値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高いことを表しています。
住宅の断熱性能を表すUA値は、全国の地域区分によって基準が決められています。
地域区分6である大阪の長期優良住宅基準は、UA値0.87。
しかし、タイコーアーキテクトでは、国際基準となるUA値0.46を実現しました。
パッシブZEH
タイコーアーキテクトでは、「パッシブZEH」という考え方を取り入れています。
・ZEHとは
ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)のことで、消費するエネルギーを上回るエネルギーを自宅で発電し、暮らしのエネルギー収支をゼロまたはプラスにする住まいのことです。
タイコーアーキテクトは、「月刊スマートハウス」で、5つ星ZEHビルダーとして紹介されました。
・ZEHについては、次の記事で詳しくご紹介しています。
・パッシブZEHとは
現在推められているZEHは、住宅に巨大な創エネルギー装置を搭載するため、創エネルギー装置の購入に多額のコストがかかります。
また、必要な太陽光発電パネルを設置する際も、屋根面積が限られていたり、南側に開けていないなどの問題が発生します。
「パッシブZEH」は、そういった問題に対する新たなZEHづくりの考え方です。
1.パッシブデザインを取り入れた設計
2.住宅の高断熱性能・高気密性能
3.高効率冷暖房システムの採用による暮らしのエネルギーのスリム化
4.コンパクトな創エネルギーシステムにおいてのZEH化
・パッシブデザインとは
パッシブデザインとは、太陽、風、地熱といった自然エネルギーを最大限に活用・調整し、建物に取り入れ、快適で省エネルギーな住環境を実現する建築設計の考え方とその手法です。
断熱・日射遮蔽・自然風利用・昼光利用・日射熱利用暖房という5項目について検討し、冬は暖かく、夏は涼しく、風が通り、昼は自然光で明るい室内環境を実現します。
出典:Passive Design Technical Forum
パッシブ冷暖
タイコーアーキテクトでは、パッシブZEHの補完として、「パッシブ冷暖」を取り入れています。
パッシブ冷暖は、パッシブデザインを取り入れた建物に導入することを前提としたシステムで、エアコンと床下空間を利用した暖冷房システムです。
部屋ごとのエアコンは不要になり、一台のエアコンで全館の空調をまかなうことも可能となります。
さらに、パッシブ冷暖では、エネルギー効率が良いヒートポンプを採用しているため、部屋ごとのエアコンを稼働させるのに比べ、使用する電力を大幅に抑えることが可能です。
パッシブ冷暖は、株式会社 参創ハウテックの商品です。
・暖房
冬は、床下空間を通じて、暖かい空気が全館に行き届きます。
フローリングにも熱が伝わり、足元も暖かです。
・冷房
夏は、シャワーのように冷気を流すことで温度環境を保ちます。
冷気は、比重が高く床下に留まってしまう性質のため、機械式ファンで吹抜けなどの上部へ引き上げます。
SE構法(重量木骨の家)施工棟数関西No.1/耐震等級3
タイコーアーキテクトでは、SE構法を採用してます。
SE構法は、鉄骨造りのビル等のように、柱と梁で建物を支える「ラーメン構造」が特徴です。
一般の木造建築と異なり、部屋を仕切る壁で建物を支える必要がないため、壁の無い一室大空間をつくることが可能です。
「SE構法」は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と同様に、数値に裏付けられた「構造計算」を行っています。
もちろん、「耐震等級」についても最高等級3を取得可能です。
※耐震構法SE構法は、株式会社エヌ・シー・エヌの構法です。
SE工法については、次の記事でも詳しくご紹介しています。
グッドデザイン賞受賞
タイコーアーキテクトは、2017年グッドデザイン賞を受賞しています。
・2017年度:住宅 「ビレッタ」
商品説明
タイコーアーキテクトは、自由設計。
ここでは施工事例をご紹介します。
施工事例
口コミ
良い口コミ
夏は暑がりなのに、冬は寒がりなんです。
最初は「全室に床暖房が欲しい」と言っていたくらいですから。
だから、リビングと土間がつながったプランを提示されたときには「えっ、これって寒くない?」と驚きましたね。
その不安を恐る恐るタイコーさんに質問してみると「大丈夫ですよ」との返事。
心配ではありましたが、その言葉を信じるしかなかったです。
ところが、できあがってみると冬はとにかく暖かいのには驚きました。
稼働しているのはリビングのエアコン1台だけなのに、お風呂の脱衣所まで暖かくて。
さすがに必要だろうと取り付けた寝室のエアコンは、結局スイッチを入れずにひと冬を過ごしてしまいました、もったいなかったですね(笑)。
「家が温かいと、冬の暮らしがこんなに楽なのか」と、以前の家での暮らしを思い出してしみじみと感じました。
タイコーさんにお願いしたのは、父親が羽柴社長を昔から知っていたため、ということがあります。
以前から見学会にも行ってみたりしていたそうです。
そんな縁もあって、二世帯住宅化するにあたっては、かなり相談にのってもらいましたね。
最初に提案してもらった時の原型が全く変わってしまうぐらい打合せも頻繁に。
いろいろ無理もいいましたが(笑)
おかげで、ハウスメーカーでは実現しずらいであろうデザインや、自分たちが欲しかった空間のイメージを実現することができました。
ただ、それ以上にタイコーさんと家づくりをして良かったなと思うのが「提案力」です。
断熱気密仕様を説明するにあたっても、光熱費の経済的メリットをキチンと説明してくれる。
材料選びにあたっても、予算に応じてバリエーションを示してくれるなどです。
一言でまとめるとすれば「トータルでバランスよく家づくりをしてくれる」ということでしょうか?
これからも世代をまたいでのお付き合い、よろしくお願いいたします。
悪い口コミは、ありませんでした。
まとめ
SE構法による耐震性能、高断熱高気密性能、そしてパッシブZEHの考えを取り入れた家づくりを提案しているタイコーアーキテクト。
快適性だけでなく、デザイン性についても重視しており、あらゆるインテリアに対応できる外観・内観の意匠提案を行っています。
タイコーアーキテクトについては、ホームページ、facebook、instagramも大変充実しており、多くの情報を得ることが出来ます。
また、モデルハウスもあり、実際に確認できるのが嬉しいですね。
大阪で家づくりを検討している方は、ぜひ1度見学に行ってみてくださいね。
『全国300工務店を徹底比較!』を連載中!
2020年断熱基準をクリアした全国の優良工務店300社を、こちらの記事から検索できます。
ぜひ、読んでみてくださいね。
千葉菜美
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