カーボンニュートラルの2つのスタンス

11.052017

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カーボンニュートラル手のひら

カーボンニュートラル」は排出される二酸化炭素CO2と吸収される二酸化炭素が同じ量という状態を表わす言葉で、排出が過剰のときは「カーボンネガティブ」吸収が上回るときは「カーボンポジティブ」と言います。カーボンニュートラルについては専門分野により狭義と広義のスタンスが有るようです。それぞれについてみて行きましょう。
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カーボンニュートラルの2つのスタンス

カーボンニュートラル表紙

環境省のカーボン・オフセット制度では「カーボンニュートラルは、温室効果ガスの排出量を考えて極力削減するように務め、削減出来ないところは、クレジットを購入したり他の場所で排出を削減・吸収すようにして差し引きの排出量がゼロになるようにすること」としてカーボンネガティブとカーボンポジティブをバランスさせる広義の考え方をしています。
農林水産省では、植物が光合成でCO2を吸収するのでバイオマスはライフサイクルの中で大気中の二酸化炭素を増加させない。この特性を称して「カーボンニュートラル」といいますと狭義の解釈をしています。

 

木材は狭義のカーボンニュートラル

カーボンニュートラル

出典:ウィキペディア

上の図表は木材がカーボンニュートラルであることを植物の状態の変化とCO2の状態の変化で示しています。
上半分は木材のライフサイクルで下半分はCO2の状態をグラフにしたものです。
1. 何もない状態
2. 木を植え、木が生長する。二酸化炭素を大気中から吸収する。
3. 木が成長をほぼ終える。
4. 木を伐採し加工する。木材と木くずなどが出る。
5. 木材を紙、建材などに利用する。木くずはさらに増える。
6. 紙、建材などはやがて焼却処分される。二酸化炭素が大気中に戻る。木くずや燃えかすの灰は地中に入る。
7. 木くずや燃えかすは微生物に分解されて、二酸化炭素やメタンとして大気中に戻る。

化石燃料は地中に埋まっていた炭素をCO2にして大気に排出するだけで循環することはありません。カーボンネガティブですね。木材をはじめとするバイオマスは大気中のCO2を吸収します。この時はカーボンポジティブです。燃焼や微生物による分解によって大気に戻ります。この時はカーボンネガティブです。そのサイクルを通して差し引きするとカーボンニュートラルと考えられます。
カーボンニュートラルにするためには化石燃料の使用を抑えてバイオマスを利用することが必要です。

 

メタンガス生成は広義のカーボンニュートラル

カーボンニュートラル東大

出典:東京大学生産技術研究所

バイオマスのカーボンニュートラルに関して、木材の運搬や加工に化石燃料が用いられることを考えると厳密な意味でのカーボンニュートラルとは言えないとも考えられます。
上の図は東京大学生産技術研究所が中心となって進めている研究です。大気中のCO2を酸素H2と結合させてメタンガスを生成するというものです。この生成過程に必要なエネルギーを再生可能エネルギーだけで賄えば化石燃料を使用を大きく削減する広義のカーボンニュートラルの実現に一歩進むことが出来ます。

 

 

 

まとめ

 

カーボンニュートラルな社会を作って行くためには、あらゆる場でのCO2削減を心がけなければなりません。家を考える時にも材料や設備について再生エネルギーやカーボンニュートラルなものの利用を考えることが大切ですね。現場や工場でもCO2削減に向けての努力が必要です。

 

 

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サクドン

サクドン

何でも知りたがりの好奇心旺盛オヤジ。 役に立たないことでも気になることは調べておきたい性格です。 東京を離れて太平洋のさわやかな空気が心地よい千葉で田舎暮らしをしています。 ナニワ生まれの相方と畑でとれた野菜とスーパーの見切り品を使った 手作り料理で心身ともに満足の日々を送っています。 私の好奇心が皆様のお役に立てたらうれしいです。一級建築士、介護福祉士
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