ZEHやHEMSなど省エネ住宅に関しての記事を見ると、
1次エネルギーとか1次エネルギー換算とかの言葉が目に留まります。何のことでしょうか?
調べてみました。
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一次エネルギー・二次エネルギーとは

出典:東京ガス
化石燃料、原子力燃料、水力・太陽光など自然界から得られるエネルギーを「一次エネルギー」
これを変換・加工して得られる電気、灯油、都市ガス等を「二次エネルギー」といいます。
計量単位を統一する意味
住宅等日常生活では二次エネルギーが使用されています。
使用量は、電気がkwh、灯油がL、ガスが立方メートル等、異なる計量単位で測られています。
オール電化の家だとkwhだけで済みますが、電気のほかに給湯や炊事にガスや灯油を使っている家だと、kwhのほかにガスが〇立方メートル、灯油が〇リットルとなって1軒の家でもエネルギーをどれだけ使ったかを集計するのには単位を統一する必要があります。
エネルギーを仕事量で表現する単位ジュール
そのためJで表すジュールという単位を用いることが決められました。
一般的にはMJメガジュールGJギガジュールという様に表現されます。
「ジュール」はウィキペディアに下のように書かれています。
エネルギーは、等価の仕事により定義できる。
国際単位系(SI)におけるエネルギーの単位であるジュール(J)は、
「1ニュートン(N)の力がその力の方向に物体を1メートル(m)動かす
ときの仕事」と定義されており、力の単位と長さの単位から組み立
てられている。
一次エネルギー・と二次エネルギーの関係
出典:大阪ガス
天然資源の一次エネルギーがそのまま生活に利用できるわけではありません。
天然ガスが二次エネルギーとして利用できるまでにはたくさんの工程が必要です。
天然ガスをそのまま都市ガスやプロパンガスとして利用する時には発生しませんが、
天然ガスを燃やして発電して利用するような場合には発電するときに、
天然ガスの持っているエネルギーのすべてが電気エネルギーに変換されるのではなく約60%もの変換ロスが発生します。
さらに発電所から各家庭に届くまでに約3%の送電ロスが発生します。
電気もガスも何気なく使っていますがこんな違いがあるんですね。
日本のエネルギー自給率はたったの6%!

出典:資源エネルギー庁
日本のエネルギー自給率はたったの6%!
エネルギー資源のない国だと何となくは感じていましたがグラフを見ると強く意識させられます。
メタンハイドレートの採掘の技術開発など自前のエネルギーの開発が待たれます。
また太陽光発電、風力発電や地熱発電など再生可能エネルギー
の利用の促進も期待されますね。
まとめ
1次エネルギーについて調べて改めて日本のエネルギーの状況を認識しました。
省エネルギーが必要なことを強く感じます。
ZEHやHEMSを利用する機会が出来るかどうかはわかりませんが
日常生活の中で省エネに努めようと決意しました。

サクドン

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