
06.192018
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出典:http://miraie.srigroup.co.jp/
2016年4月14日に熊本大地震が起こりました。
震度7の揺れに2回襲われるという今までにない地震の揺れ方で
建築基準法に則った住宅にも大きな被害が出たことが
問題となりました。
この地震以来制震・免震工法への関心が高まって来ています。
それと同時に沢山の種類の制震・免震の商品が開発販売されてきています。
沢山ありすぎて何を選んだらよいか分かりませんね
それぞれの特徴やメリットデメリットなどを調べてみました。
難しそうですができるだけわかりやすく解説したいと思います。
シリーズ第一弾は住友ゴム工業株式会社のMIRAIE[ミライエ]です。
目次
A型に組まれたユニットを土台と桁に取り付けます。
A型の上部に組み込まれた機能部分の高減衰ゴムが地震の揺れの運動エネルギーを
熱エネルギーに変換するという仕組です。
運動エネルギーが熱エネルギーに?????
分かりにくいですね
一目瞭然の実験動画を見て見ましょう。
4分19秒の動画ですが制震の仕組みが良く分かりますのでご覧ください。
ミライエを施工した建物は大地震でも建物の変形が小さく抑えられます。
そのため耐力壁が破損しません。
繰り返し受ける地震力にも強度の減衰が少なくて済むことが分かります。
多くの企業から認められているようです。
1、サポートサイトでハウスビルダー、工務店と情報交換しています
2、技術・施工講習会を実施しています
3、設計・施工マニュアルで分かりやすく説明しています
4、設計者のためのシミュレーションソフトを提供しています
このようなサポートが有って初めて、正しく用いられます。
そして実際に効力を発揮出来ることになります。
売りっぱなしではないところが特徴です。
ミライエの施工には基礎工事の精度が求められます。
弱小の工務店では対応できないところも出てきそうですね。
基礎から緊結する方法のため増改築などでは使いにくい
といったところがデメリットになると思います。
制震ユニットミライエの価格に関しては
「取扱(販売)店様が決定されるので、弊社ではお答えしかねますが、
業界トップクラス※の低価格を実現しました。※2012年1月当社調べ」
という事で情報は得られませんでした。
2012年のグッドデザイン賞を取った時の資料には「価格300,000円」との記載が有ります。
あまり参考にはならないですね。
ゴム報知新聞2016年9月20日によると熊本地震で効果が有ったそうです。
住友ゴム工業の住宅用制震ダンパー「MIRAIE」が熊本地震でその効果を発揮し,高い評価を得た。4月14日,最大震度7を記録した熊本地震。のちにそれは前震に過ぎなかったことが2日後の16日に発生した震度7の本震で明らかになり,それ以降も余震が頻発した。「MIRAIE」は開発当初から,“本震から繰り返し発生する余震に断続的に効果を発揮することで,住居を守る”と訴求し続けてきた。「熊本地震は4月14日の発生時から16日の3日間で震度7が2回,6強が2回,6弱が3回発生するなど大きな地震が続き,多大な被害をもたらしたが,最大震度を記録した益城町付近にあった複数のMIRAIE装着住宅はいずれも目立った被害はなかった」と地震発生直後に熊本入りして調査にあたった同社のハイブリッド事業本部の松本達治制振ビジネスチームリーダーは語る。
さすがに橋梁やビルで培ってきた実績のある住友ゴム工業株式会社の製品です。
完成度が高く実績も豊富です。
制震ユニットは建物の倒壊を防いで人命と財産を守るだけでなく建物の被害を最小限に抑えられます。
地震を受けた後にかかる建物の補修費なども設置していない建物と比べて大きな差が出ることが分かります。
このシリーズは16回を予定しています。
どの様な制震ユニットが出てくるか楽しみです。
この記事が家を建てようとしているあなたのお役に立てることを願っております。
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