出典:https://www.smrci.jp/
2016年4月14日に熊本大地震が起こりました。
この地震以来制震・免震工法への関心が高まって来ています。
それと同時に沢山の種類の制震・免震の商品が開発販売されてきています。
沢山ありすぎて何を選んだらよいか分かりませんね
それぞれの特徴やメリットデメリットなどを調べてみました。
難しそうですができるだけわかりやすく解説したいと思います。
シリーズ第6弾はスマーク株式会社の摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーです。
目次
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーの制震のメカニズム
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーは基礎と土台の間に挟む基礎パッキンとして施工するようにできています。
床下通気用の厚さ20mmの製品と床下気密用の5.5mmの製品とがあります。
亜鉛合金ダイキャスト製で同じ素材を三層に組み合わせ
中央のピースの上下に起こる2面での滑りで動きを逃がし摩擦で揺れを熱エネルギーに変換して制震します。
基礎から建物に地震力が伝わるのを抑える仕組みです。
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーの特徴
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーは制震や免震ではなく摩擦減震装置です。
1階の柱や梁に取り付ける制振装置は木構造に伝わった地震力を制振装置で揺れ幅を押さえ吸収する方法です。
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーは基礎から上部の木構造に地震力が伝わるのを減衰する仕組みで全く異なった仕組みです。
免震工法は地盤から伝わる振動を上部構造に伝えない工法です。
ユーフォーイーの場合減衰して伝える制震効果もあるので免震と区別して「摩擦減震」としています。
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーは建物の上部構造に伝わる地震力を半減するそうです。
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーは基礎パッキンと同様の簡単施工
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーは現在一般的に行われている基礎パッキンと同様の施工方法です。施工者への負担は小さいと考えられます。
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーはローコスト
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイー他の工法と比較してもローコストだそうです。
他の制震工法の価格にばらつきがあるので一概には言えないところがりますが大筋この通りでしょう。
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーはプランの自由度が高い
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーは上部の木構造での制震ではないので壁の位置の制約などがなく設計の自由度が高いこともメリットとしています。
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーは熊本地震で実証済み
熊本地震では益城町に実装した住宅があり、工事中の現場もあったようです。
数値や実験などのデータも大切ですが実際の地震で成果を出しているのは信頼性のポイントが高いですね。
2018年2月時点で全国で12600棟の実績があるのも信頼の表れでしょう。
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーの実験動画
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーの動画です5分17秒の動画です。
熊本地震の時に被害がなかった益城町のユーザーの体験談も載っています。
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーのまとめ
摩擦減震パッキンUFO-Eユーフォーイーはこれまで見てきた制震装置と違い基礎と土台に設置します。
地震力を上部の木構造に伝えにくくする考えがユニークです。
施工は在来の基礎パッキン工法に近く施工性も良くローコストです。
何より熊本地震を経験している実績もあります。
今後のさらなる普及が見込まれます。
サクドン
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