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BOSHINの特徴と評判~制震パーツ比較⑭~

出典:http://www.avantnethome.com/boshin-end

2011年の3.11 東日本大震災
2016年4月14日の熊本大地震
立て続けに起こる震災に制震技術も開発段階から実用段階になり
建売住宅に設置されるケースも見られます。
沢山ある制震装置のそれぞれの特徴やメリットデメリットなどを調べてみました。
難しそうですができるだけわかりやすく解説したいと思います。
シリーズ第14弾は株式会社アバン設計 一級建築士事務所のBOSHINです。

 

 

BOSHINのメカニズム

BOSHINほどわかりやすい制振装置はありません。
厚さ5mmの90度に曲げたステンレスの半径の異なるばねを3枚重ねて取り付けています。
土台と柱と梁で囲まれた4つのコーナーに取り付けるコーナー型制震装置です。
地震力を受けるとばねの反発力で変形を防ぎます。
運動エネルギーが熱エネルギーに変換されて揺れが抑えられるという効果があります。

 

BOSHINの特徴

 

地震の衝撃力を1/2以下に抑えられます

 

筋違や構造用合板で耐震性を高めても、想定以上の地震力が加わると戻りません。
アールの異なった3枚のバネは非常に壊れにくく、特に、速い速度を持つ力に対しては、より大きく抵抗しながら衝撃吸収能力を発揮します。
柱に設置した左右、上下の3枚バネが互い違いに動くことで、倒れようとする力は元に戻ろうとする「復元力」となり、揺れを小さくする効果があります。

 

繰り返しの大きな余震に何度も効果を発揮

耐震も制震でも、地震により1度歪んでしまった建物は元には戻りません。そのため、地震がおさまった後も、自らの重さにより建物の変形はますます大きくなり、繰り返し起こる大きな余震では、自重により建物の変形が拡大し倒壊する可能性もあります。
「BOSHIN (ボウシン)」は、制震の優れた地震エネルギー吸収力と、揺れても元に戻るという「復元機能」を併せ持った制震装置です。

 

コーチボルト4本で取り付け

多くの防振ダンパーが30本~90本のビスで取り付けるのに対してBOSHINは4本のコーチボルトでの取り付けで現場での作業性がよさそうです。

 

 

BOSHINの動画

 

BOSHINの動画です。
5分56秒の動画にしています。
ご覧ください。

 

 

BOSHINの価格

 

明快な価格の表示はありませんが
「坪単価10,000円を下まわる価格を実現。
大規模な工事もなくリフォーム時も退去の必要がありませんので、仮住まいの費用が大幅に節約できます」とうたわれていますので
延べ床面積35坪の住宅だと35万円ほどを見込めばよいという事のようです。

 

BOSHINのまとめ

 

株式会社アバン設計 一級建築士事務所はホームページを見る限り小さな設計事務所のようです。
そのような会社でも販売ができるほど単純明快な制震装置です。
他の会社が資本力に物を言わせて大きな一棟モデルで実験して見せているのに比べ単純な壁1面での実験です。

段々と資料が整ってきていますので今後の展開が楽しみな制振装置です。

 

 

制振装置16商品を一級建築士が徹底レビューしました!

 

 

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サクドン

何でも知りたがりの好奇心旺盛オヤジ。 役に立たないことでも気になることは調べておきたい性格です。 東京を離れて太平洋のさわやかな空気が心地よい千葉で田舎暮らしをしています。 ナニワ生まれの相方と畑でとれた野菜とスーパーの見切り品を使った 手作り料理で心身ともに満足の日々を送っています。 私の好奇心が皆様のお役に立てたらうれしいです。一級建築士、介護福祉士