出典:https://www.evoltz.com/
2011年の3.11 東日本大震災
2016年4月14日の熊本大地震
立て続けに起こる震災に制震技術も開発段階から実用段階になり
建売住宅にも設置される例も見られます。
沢山ある制震装置のそれぞれの特徴やメリットデメリットなどを調べてみました。
難しそうですができるだけわかりやすく解説したいと思います。
シリーズ第8弾は千博産業株式会社のevoltzエヴォルツです。
evoltzエヴォルツの制震のメカニズム
evoltzエヴォルツには柱と柱を斜めに繋ぐ片筋違状のL220と
柱と梁の間に約45度に取り付けるコーナー型のSO42の2種類があります。
延床面積35坪の建物での標準仕様本数はS042だと12本、L220だと6本で済むそうです。
ダンパーは自動車の部品を改良したもので木造軸組み(在来工法)にもツーバイフォーにも対応しています。
evoltzエヴォルツの特徴
evoltzエヴォルツの製造元はドイツの自動車のショックアブソーバーメーカーのBILSTIEN(ビルシュタイン)社です。
国内メーカーとの差がどれだけあるのか明示されていませんのでどの様に評価したら良いか分かりません。
evoltzエヴォルツは製品を販売するだけでなく一棟ごとに限界耐力計算を行って必要設置場所を決めます。
コーナータイプのS042は窓やドアの上部の壁にも設置することが出来るので筋違タイプのL220と組み合わせて用いることが可能です。
超バイリニア特性
地震の揺れの小さい段階から制震効果が高い超バイリニア特性を特徴としています。
小規模な揺れを繰り返し受けることでの耐震性の低減を防ぐ効果があるそうです。
設置から20年間の製品保証が付きます。
シリアルNo.
全ての製品にシリアルナンバーを付与し、どの製品が、いつ、どこに出荷されたかを確実に追跡できる体制を構築しています。
evoltzエヴォルツの動画
evoltzエヴォルツの動画です。
ビルシュタイン社との共同開発について強調されています。
3分22秒の動画です。
evoltzエヴォルツのまとめ
evoltzエヴォルツは筋違タイプのL220とコーナータイプのS042の2種類がありそれぞれの特徴を生かした設置が可能です。
多くのハウスメーカーに採用されていて利用者が特にevoltzエヴォルツと言って指定しなくても採用されることもあるかと思います。
サクドン
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