千葉県の工務店比較、シリーズ第7弾は野田市に本社のあるバウハウスです。東京都世田谷区にも狭小住宅を得意とする同じ名前の「バウハウス」があります。岐阜県にもバウハウス丸栄という会社が有るようですね。情報が錯そうしていることも有りますので要注意です。 このシリーズの順番はランキングではありませんので誤解しないでくださいね。
バウハウスの概要と特徴
タイプ
・木造軸組
・坪単価 62万円~
概要
会社名:株式会社バウハウス/バウハウス一級建築士事務所
本社所在地:千葉県野田市七光台45-1
設立:2000年5月
資本金:3000万円
年間施工棟数:12棟(2016年度)
従業員数:10人 内一級建築士2名二級建築士2名
事業内容:住宅の設計施工請負(新築・リフォーム) 家具什器の製作販売 住宅の設計施工コンサルティング
施工エリア:千葉県、茨城県、埼玉県、東京都
アフターメンテナンス: JIOによる住宅瑕疵担保責任保険、ジャパンホームシールドによる地盤保証、完成保証。
バウハウス社長の人柄(HPの代表者の挨拶から)
株式会社バウハウス 代表取締役 三品 信喜 家づくりのスタートは、暮らしを考えることから始まるとバウハウスは考えます。今、なぜ住まいが必要なのか? どんな生活を送りたいのか?5年後、10年後はどんな暮らしか? 考えてみてください。だんだん暮らしのイメージが明確になってくるでしょう。 バウハウスの住まいづくり理念は「快適空間の提案と創作」です。年月が経つほどに味がでて飽きがこない、丈夫で長持ち、そして、建設費や維持メンテナンスが経済的な住まいづくりを提案しています。 ひとつひとつの家族の暮らしを形にし、設計から施工まで一環した住まいづくりを提供いたします。 という事です。ゴマ塩のひげをはやして目じりを下げた笑顔が親し気にに見えます。本人が一級建築士で沢山の賞を取ったりしていて優秀な技術者であることを感じます。
バウハウスの特徴
BAUHOUSE (バウハウス) 社名の由来
「バウハウス」(BAUHAUS)はドイツの建築家ワルター・グロピウスによって1919年に設立された国立の造型学校です。 この学校で展開された革新的な造型手法は現代のデザイン、建築の世界に大きな影響を与えております。 それまで機能や実用性重視で作られていたモノ造りに色彩論、形態論、素材論といった科学的な手法を通して、後にモダンデザインと呼ばれる「モノの新しい形」を出現させました。 建築士の筆記試験の建築計画という科目の「建築史」という項目に試験に出てくる有名な建築家のお話です。バウハウスがお好きなのですね。 バウハウスのホームページはとても饒舌です。分かりやすく丁寧な説明で説得力を感じます。 これだけで多くの事が分かります。一つ一つ見て行きましょう
バウハウスの作る住まいはこんな家です
仕様・住宅性能とデザイン・プランに分けて説明しています。
仕様・住宅性能
しっかりした仕様になっています一つ一つ確認していきましょう。
外断熱工法による高気密高断熱住宅
柱や間柱の隙間に断熱材を入れる「内断熱工法」と違い、断熱材ですっぽり包みこむ外断熱工法では、長期に渡り高い断熱性と気密性が維持できるとしています。 バウハウスの家の「C値」(床面積1平米当たりの隙間面積を数値化した気密性能を示す値で、小さい数値ほど隙間がないことを示します)は、1.0だそうです。 かえる建築相談室で推奨している最低値2.0以下をクリアーして、吹き抜けのある場合の最低値1.0以下になっています。 たったエアコン1台で夏も冬も快適に過ごすことができる、という事です。
次世代省エネ基準を大きく上回る高性能エコ住宅
バウハウスの家の「Q値」(建物の内部と外気の温度を1度としたときに、建物内部から外界へ逃げる時間あたりの熱量を床面積で除した数値です)は、2.0以下です。次世代省エネ基準の基準値は2.7ですから大きくクリアーしていますね。 吹抜と構造材現しは外断熱ならではの空間ですね。
各種優遇利用に対応した安全安心の適合仕様
耐震性・耐久性・ゼロエネ住宅にも対応しているそうです。
耐震性能
建築基準法で想定*する地震の1.25倍に耐えられる耐震等級2を確保しています。
耐久性能
住宅性能表示の基準の等級3レベルを確保していますので、長期優良住宅適合仕様であり、優良住宅取得支援制度(フラット35S)の優遇金利を受けることができます。
ゼロエネ住宅
経産省が「住宅の年間の一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロであること」と定義するゼロエネ住宅の仕様対応が可能です。
デザイン・プラン
バウハウスの住まいは、吹き抜けや大空間の可変プランが特長的なシンプルデザイン。 という事です。具体的に見て行きましょう。
100%造らない、70%造り、後は住みながら手を入れていく
決められない事や将来どうなるかわからない部分は造らないのがバウハウスの考え方です。でも後で造るのも大変・・。こんな場合はスペースだけを確保し、普段はリビングや多目的スペースとして使えるようにしておくようなプランを提案しています。 なるほどそういう考え方もあるのですね。
家族の団欒に不可欠な広いリビング
「家族の団欒」一つのテーブルに家族が集まり美味しい食事で会話が弾む・・現実はドラマのようにはなかなかいきませんが、バウハウスは「家族の団欒」は『お互いに干渉することなく、一つの空間を共有すること』と考えています。
子ども部屋は不要
バウハウスではこれまで「子供室」をつくったことがありません。「子どもに個室やプライバシーは不要」が私たちの信条です。 という事で子供室がないのは困るという方のために実施例に子供室がないかどうか確認しました。確かに「子供室」という室名はありません。洋室と書いてあるのが1件ありました。個室として壁で囲まれた感じでなく吹き抜けやほかの空間と繋がっているフリースペースと書いてあるのが数件ありました。壁を作ればすぐに個室に出来るようにしているようです。ちょっと頑固なところが可愛いですね。
自然素材、シンプルデザイン、豊かな暮らし
バウハウスの吹き抜けや大空間の可変プランが特長的なシンプルデザインは、前述の家づくり~プランニングの考え方をコンセプトにしてデザインされています。さらに外断熱工法や自然素材で割高になってしまうコストは、できるだけ建材の定番化と設計から施工の一貫体制によって抑えるように努力を惜しみません。という事です。
薪ストーブのある暮らし
薪ストーブに関して大項目を建てて説明しています。バウハウスの中で重要なファクターであることが理解できます。 薪を燃料とするストーブは、暮らしを楽しむバウハウスの住まいに欠かせない定番アイテムです。薪はバイオマス燃料だから、燃やしてもCO2排出量は0。だから環境にとって優しいエコ暖房設備。何より薪が燃えて揺らめく炎は、安らぎを与え、心を落ち着かせてくれます。 薪ストーブを定番としている工務店はほかにはあまり見かけません。薪はどうするの?と突っ込みたくなりますがバウハウスで「薪割大会」を年に4,5回開催して薪の調達をイベントにして楽しめるようにしているようです。
バウハウスの商品説明
全て自由設計のようです。実施例を見るとどれも個性的で豊かな空間になっているように見えます。
バウハウスの口コミ
良い口コミ
悪い口コミ
「バウハウス」に関して「年賀状も来ない」というような口コミもありましたが、千葉県野田市のバウハウスとは特定できませんでした。そのほかの悪い口コミはありませんでした。
まとめ
バウハウスという名称がかぶっているためスーモではこの記事の千葉にあるバウハウスを「BAUHOUSE住まい設計工房バウハウス」東京の会社を「バウハウス(一級建築士事務所)」としています。一つの記事に混在していることがあります。もう少し厳密に整理してほしいものですね。この記事の中では情報を厳密にチェックしていますのでご安心ください。 外断熱でを標準仕様にしているので柱や梁の構造材を内部に現しにしているのが特徴です。外部にも積極的に木材を現しに使っています。素朴で落ち着いたテイストが一貫したデザインの特徴になっています。それと特記すべきは薪ストーブです。施工した多くの家に薪ストーブが設置されています。このテイストを好む方に高く支持されている事を感じます。 この記事があなたの家作りのお役に立てることを願っています。
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ぜひ、読んでみてくださいね。
サクドン
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