出典:株式会社ウェルダン
第32弾は、「ウェルダン」をご紹介致します。
ウェルダンの概要と特徴
タイプ
工法:2×6(ツーバイシックス)工法、2×4(ツーバイフォー)工法、木造軸組工法、重量鉄骨造、RC造
坪単価:85~100万円
概要
社名:株式会社ウェルダン
本社所在地:東京都立川市栄町4-16-9
資本金:不明
設立年月日:1982年2月1日
特徴
断熱気密性能
Q値:不明
Ua値:0.46以下
C値:不明
平成25年の改正省エネルギー基準に基いた、断熱性能を表す外皮平均熱貫流率(UA値)を、全国8地域区分で最も厳しい1地域(旧基準のⅠa地域。北海道北東部)基準の0.46W/㎡・K以下をウェルダンでは標準としています。
また冷房期の外皮基準である平均日射熱取得率も、最も厳しい7地域(旧基準のⅤ地域。宮崎県・鹿児島県)基準の2.7W/㎡・K以下を標準としています。
(ウェルダンHP)
・平成25年改正省エネルギー基準の基準値
外壁の断熱仕様
ウェルダンの家では、2×6(ツーバイシックス)工法の場合、グラスウール(24kg/㎡相当、熱伝導率λ=0.038W/m・K)を厚さ140㎜充填しています。
また、ウェルダンの断熱材を入れ続けて20年以上という職人が限定で施工することにより、高い性能を確保しています。
樹脂製サッシ・木製サッシを標準採用
ウェルダンの家では、樹脂製サッシと木製サッシを採用しています。
樹脂製サッシは、YKK APのトリプルガラスサッシAPW430、ペアガラスサッシAPW330を採用。
木製サッシは、エリートフェンスター(Elitfonster)社(スウェーデン)、ペラ(PELLA)社(アメリカ)を採用しています。
オリジナル床暖房:地熱基礎+蓄熱式床暖房
ウェルダンでは、地熱基礎と蓄熱式床暖房を組み合わせたオリジナル床暖房「ウェルダン」を採用しています。
廊下から浴室まで全室設置が可能。
真冬でも朝2時間、夕方2時間の運転のみで24時間1日中暖かさが持続。
そのため、ランニングコストが少なく、メンテナンスの費用も5年に1回程度の循環液の交換のみ。
床暖房の熱源として、灯油やガスの他に地中熱を利用することも可能です。
耐震性能:耐震等級3
ウェルダンが採用するまた、2×6(ツーバイシックス)工法、2×4(ツーバイフォー)工法の住宅は、特に高い耐震性と耐火性があげられます。
また、ウェルダンの住宅は耐震等級3に対応しています。
耐震等級は、建築する住宅ごとの必要壁量に対する存在壁量の割合と、耐力壁の倍率に応じた耐力壁端部の接合金物によって決まります。
品確法の評価方法基準に基づく壁量計算または構造計算により、どの等級に該当するか判定されます。
耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)は3ランク(等級)に分かれ、等級が高いほど耐震性が高いことになります。
各ハウスメーカーの耐震性については、次の記事で詳しくご紹介しています。
出版書籍紹介
株式会社ウェルダン 代表取締役 兼坂成一氏は、著書「人生が変わる家づくり」の中で、家づくりの正しい知識として、建築会社の選び方、住宅の性能、長く住み続けるためのポイントなどをわかりやすく解説しています。
商品説明
ウェルダンの家は完全自由設計となっています。
工法についても、2×6工法(ツーバイシックス工法)、2×4工法(ツーバイフォー工法)を中心とし、木造軸組工法、重量鉄骨造、RC造など、ご要望に合わせて最も適した構造を提案しています。
ここでは、ウェルダンの家の施工事例をご紹介します。
施工事例:狭小住宅
各階床面積 1F:31.8㎡(9.6坪)
2F:31.8㎡(9.6坪)
3F:29.3㎡(8.8坪)
延床面積 93.1㎡(28.2坪)
家族構成 夫婦2人、子供1人、親1人
施工事例:漫画家 槇村さとるさんのご自宅
漫画家 槇村さとるさんが実際にウェルダンで家を建てられ、そのお話とご自宅の様子がHPに載っています。
資料請求をしました
家づくりを検討していることもあり、実際に資料請求をしてみました。
資料請求から1週間程で郵便で届き、モデルハウスの紹介が中心となったパンフレットが入っていました。
このパンフレットには、東京都立川市にあるモデルハウスのチェックポイントが細かく書かれています。
チェックポイントを順番に見学することで、ウェルダンの仕様や住宅性能、居住性を確認できるようになっています。
実際にモデルハウスに出掛けてみたくなる1冊です。
口コミ
良い口コミ
夏はエアコン一台で家中涼しい上、木陰に入った時のような優しい涼しさです。
冬は朝夕2時間ずつ、トータル4時間床暖房を入れるだけで、一日中暖かいです。
タイマーセットなので自動です。
今は息子さんが二代目社長となっています。
比較検討した会社は、スウェーデンハウス・ミルクリーク・レーナハウス・天草・ナイスハーティ(倒産)・ウェルダンノーブル等々です。
出典:e戸建て
30年前から高気密高断熱をやっていると言うだけあって、確かに暖かいですね。
1日2回基礎を温めてしまう床暖房で、2階も暖かかったです。
エアコンとは違い、足下からの気持ちの良い暖かさですね。
空調というか、換気は第三種換気というやつですね。
寒冷地ではよくある方法らしいです。
簡単に言うと、壁に穴が空いていて、フィルタを通して冷たい風が入ってきますが、
部屋に入ってきた空気は30cmくらいですぐにまわりと馴染んで
温まってしまいます。
こういうのを見ていると熱交換システムって必要ないのかもと思ったものです。
何か特殊な材料を使っている感じは無くて、丁寧な施工に高気密高断熱の秘密があるような感じでした。
気になるところは実際に見に行ってみると良いですよ。
今の時期、外は暑いですけど、家の中はどうか体験できると思うので。
出典:e戸建て
悪い口コミ
色々と熟慮しましたが、スウェーデンや北欧などで採用されている換気システムや、壁工法は、日本の高温多湿の風土に向いていないのではと感じ、取りやめました。
窓を開けての換気は行わないとのことでしたので、これもライフスタイルに合わないと思いました。
立川にあるショールームは、他のメーカーに比べかなり年季がある様子で、センスの面でも合わないなと感じたのも理由の一つです。
また現社長は以前訪ねたのですが、2度名刺をもらいました。
担当者は身だしなみが微妙でしたが、感じは良かったです。
見積をいただいたのですが、最初は最も高額の仕様で、提供されました。話し合いの際に、予算を数度確認されたのですが、値段ありきでそれに応じて見積を出してきている印象を持ちました。
取引中の業者宛に許可なく問い合わせされたこともあり、信頼関係が悪化するような行動が見られると万事そうなのではと思ってしまいます。
このハウスメーカーでご希望される方は打ち合わせした際の言動を記録するなど確認して話を進められると良いと思います。
良かった点としては、大手メーカーよりも手頃な値段で注文住宅を建てられると思われます。
出典:e戸建て
アキラ先生の総評
ウェルダンで建てる方も、昨年秋に間取りのコンサルいたしました。
マツミハウジングさんでも検討されたようですが、最終的にはウェルダンに決めたそうです。
この方は、工務店が出している本を読んで決められており、マツミハウジングもウェルダンも、本を出しているので候補になったようです。
HPで拝見する限り、家づくりに関する考え方や、その性能は文句なしですね。
また、スタッフブログを見ていると、タイル貼の浴室の例が多くてビックリ。
お客様の高度な要望にもしっかり応えられる設計力もあるようです。
まとめ
以上、「ウェルダンの特徴と評判」についてご紹介しました。
ウェルダンのモデルハウスでは、朝夕わずか2時間ずつの暖房運転しか行わず、9時から17時の営業時間中は一切の暖房運転を停止しています。
そのため、保温されただけの余熱の暖かさを体感することができます。
太陽の日当たりで暖かいのではないと証明するため、モデルハウスは南北を逆にした間取りになっており、南に窓を設けていません。
同様に、小屋裏収納などの西面に天窓を3つ設置し、夏の過酷な暑さに対し、小さなエアコンの使用だけで涼しさを保てることを証明しています。
また、モデルハウスの個室の大半にはエアコンが設置されておらず、遮熱性能や断熱性能に対する自信の高さがうかがえます。
床暖房の家は実際にとても人気が高いのですが、冬の寒さにのみ強い印象を持ってしまいます。
しかし、ウェルダンのモデルハウスで実際に気密性能や断熱性能の高さを体感した後は、夏の暑さに対しても安心感を持つことができるのではと思いました。
ウェルダンで家づくりを検討している方は、ぜひ1度見学してみてくださいね。
出典・引用はこちら
千葉菜美
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