
05.152018
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前回、第一種換気システムについて調べましたが、4社の特徴について掘り下げていきます。
シリーズ1回目は『日本スティーベル』です。では、早速いってみましょう!
「より少ないエネルギーで、いかに効率よく、人々の暮らしを豊かにするか」。
1924 年、電気投げ込みヒーターを発表した、スティーベルエルトロンの歴史は、セオド ア・スティーベル博士のこの思いから始まり、それ以来、ヨーロッパをはじめ世界中に住環境を快適にするための数々の先端技術を提供してきました。
ドイツに本社があるSTIEBEL ELTRON社は、ドイツ国内19の販売センターだけではなく世界30か国に子会社や代理店があります。
STIEBEL ELTRON社は1968年に蓄熱暖房器を発売してから世界中で誕生から現在までに販売された製品はナント1000万台以上!
そして、日本スティーベル株式会社で販売開始し、20年で15万台以上販売されているそうです。
蓄熱暖房機の他にもパネルヒーター、大理石ヒーター、電気温水器、ハンドドライヤー、更にソーラーシステム、ヒートポンプ、換気システムなど環境にやさしいエネルギー商品まで多岐にわたっています。
社 名:日本スティーベル株式会社
設立年月日:昭和61年5月
本社所在地:〒212-0013 神奈川県川崎市幸区堀川町66-2興和川崎西口ビル8F
資 本 金:4000万円
さて、ではそんな地球に優しい製品を作り続けている日本スティーベルの換気システムとはどんなものなのでしょうか。
日本スティーベルが扱っている換気システムには、次の二つがあります。
日本スティーベルの第一種換気システムは、「ダクト換気」と「ダクトレス吸排気」がありますが、その違いはざっくりというとダクト配管があるかどうか。
それでは、日本スティーベルの第一種換気システムがどんなものなか、詳しく見ていきたいと思います。
まずは、下の動画で詳しく説明されているのでご覧ください。
ダクト換気の一番のメリットは、高い熱交換率です。
一般的な第一種換気システムの熱交換率は70~80%なので、90%の熱交換率というのは業界でもトップクラスであると言えます。
これは、たとえば冬であれば外気温が0℃の時、室内の気温 が20℃だった場合、外気温を0℃のまま給気せず、18℃まで温めてから室内に給気することができる、ということになります。
高い熱交換を実現できるのは、左図の「六角形」に秘密があるようです。
一般的な他社の熱交換器は四角形ですが、冷気と暖気の接触面が多い六角形(ヘクサゴン型)だと
屋外に排出する汚れた空気から熱のみ回収し、その熱を再利用することで、外気を室温に近づけて給気します。
エアコンで余分な空 気を暖めたり冷やしたりする必要がなくなり、冷暖房費の削減につながるのは嬉しいですね。
効率のいい熱交換技術と必要な風量を出力できる電子制御モニターで、エネルギーロスを最小限に抑え、冷暖房費を削減。
「アレルキャッチャー」とは、ダイワボウ(大和紡績株式会社)が信州大学と共同開発した高機能繊維で、LWZシリーズ専用のフィルターとなっています。
そのため、標準仕様でも高性能で、EU規格のG3クラスをほこり、ダニ、ノミ、塵や花粉など5μm以上の粒子を85%カットできます。
≪アレルキャッチャーフィルターの機能≫
オプションとして、PM2.5対応のハイクオリティー仕様のEU規格F7クラスのフィルターもあります。
(azubil HPより引用)
LWZは、100坪までの住宅ならたった1台で設計できるので、一台ならば壁穴も二ヶ所ですみ、気密性とインテリア性も損ないません。
壁掛け式を採用しているので、納戸や洗濯機上などに設置でき、フィルター交換も簡単にできます。
汚れ具合にもよりますが、フィルターは三か月に一回掃除するだけ。
顕熱式、全熱式(簡単な説明はコチラ)があり、設置方法もビルトイン設置型や壁掛けタイプなどがあり組み合わせも豊富で、家の広さや必要な機能で選択可能なのも嬉しいトコロですね。
種類が多すぎて自分では選べない!というあなたにも機種選定サポートがあるので安心です。
天井にダクトを配管するので、設計段階から考える必要があり、リフォームするにしても大規模な工事が必要になるため後付けしにくく、コストがかかる。
また、天井高が下がる場合があったり、ダクトの圧力損失が生じることも。
ダクトレス方式の一番大きな違いはその名の通り、面倒なダクト配管が必要ないことです。
ダクトレス方式であるLTシリーズの紹介動画をまずはご覧ください。
ダクトレスの一番のメリットといえば、やはり、屋内の面倒なダクティングを必要としない点ではないでしょうか。
設計、施工が簡単な分、施工費が削減でき、ダクト施工できない場合や施工しずらい場合でも熱交換器を導入できます。
ダクト配管の場合は顕熱か全熱かを選ぶことができましたが、ダクトレスでは熱交換と共に湿度交換も行う全熱交換型のみです。
冬場でも湿度を保持し、セラミック製なので変形せず長期間使用できる点は嬉しいですね!
給排気方法としては、
70秒間、居室内の空気を排気
↓
パイプ内部の熱交換素子に居室内の熱を蓄熱
↓
ファンが逆回転して、70秒間、屋外の空気を給気
を繰り返すことで一台で吸排気を行います。
ただ、一台で家中の換気を賄えないので、35坪前後で6台ほど必要になるので壁に穴を複数開けなければなりませんが、ランニングコストは、6台で月に300円から350円というのには驚きです。
複数台設置の場合は偶数台設置し、一台が給気の際、もう一台が排気の役割を果たし、70秒ごとに役割が交代します。
メンテンナスが簡単なのは本当にありがたいです。
手入れの方法部ついては、次の動画をご覧ください。
ツイン・エアー・フレッシュの蓄熱体は、左のようにワイヤーがついており、このワイヤーを引っ張ることでフィルターと一緒に簡単に取り出すことができます。
蓄熱体の前後からフィルタ―を外し、フィルターは掃除機で汚れを吸い取るか、水洗いします。
掃除は、3ヶ月に1度、フィルターは3年に1度でOK。
セラミックの蓄熱体は、1年に一度孔に溜まったホコリを掃除機で吸うだけでOK。取り換える必要もなく使い続けることができます。
省エネモーターなので、比省電力、騒音値、共に業界最小レベル。ZEH申請にも便利。
F7クラスの標準G3フィルターは、10μmのエアロゾル(花粉等)を85%除去。
ハイクオリティフィルターならPM2.5を80%除去。抗アレルギー、防臭効果もあり。
様々なシリーズがあるので、こちらも機器選定サポートを活用しましょう。
(画像は日本スティーベルより引用)
以上、日本スティーベルの第一種換気システムを調べてみましたが、種類の豊富さと高性能な品質の割にお値段がそんなに高くない点に驚きました。
スティーベル博士の想いが引き継がれているんだなと感じ、日本スティーベルに興味がわきました。
これから家を建てる方もすでにお持ちの方も検討されてみてはいかがでしょうか?
次回は「ローヤル電機」についてググっと迫ってみたいと思います。お楽しみに!
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