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リクシルの防火窓の特徴~防火設備の紹介シリーズ③~

防火窓シリーズ3回目 になります。 初回の記事はこちら「YKK APの防火窓の特徴」 2回目の記事は「三協アルミの防火窓の特徴」です。
今回は、防火戸として使えるリクシルのサッシを紹介したいと思います。

 

 

 

リクシルの防火窓は3系統

 

リクシルの防火窓は、一般的な防火戸FG-H/Lとハイレベルの防火戸サーモスXハイブリッドと寒冷地向けの防火戸FG-Fの3系統ですです。それぞれの特徴を見て行きましょう。

 

防火戸FG-H/Lの特徴

リクシル防火戸FG-H・L

防火戸FG-H/Lの断熱性はフレームの極小化、ガラスの断熱性強化、フレームの断熱性の強化の3つのポイントを中心に強化されましたそれぞれについてみて行きましょう。

 

防火戸FG-H/Lの3つのポイント

1、フレームの極小化

リクシルG-H・L

窓の断熱性能を高めるためには、熱を通しやすいフレームを小さくし、熱を通しにくいガラス面を大きくする必要があります。サーモスは、アンカー式グレチャンを採用することで、ガラスとフレームを一体化。フレームの極小化とガラス面積の最大化により、優れた断熱性能を実現しています。

 

2、ガラス高性能化

リクシルG-H・L2

一般複層ガラスの約1.7倍の断熱効果を発揮するLow-E複層ガラスを標準装備。太陽熱を取り込みながら、室内の熱を逃しにくく冬の寒さが厳しい地域でも、暖房効果を高め、室内の快適さを向上させます。さらに、オプションで熱伝導率の低いアルゴンガスの封入も可能です。

 

 

3、ハイブリッド構造で、フレーム高性能化

リクシルFG-H・L

室外側に耐久性や強度に優れたアルミを採用し、雨、風、日差しによる劣化を防止。室内側には断熱性に優れた樹脂を採用し、熱の出入りを抑えます。防火戸FG-Hの引違い窓は、アルミ形材を室内側と室外側に分離させ、熱を伝えにくい樹脂部材でつなぐことで熱の伝わりを遮断するサーマルブレイク構造を下枠に採用しています。

防火戸FG-Hと防火戸FG-Lとの違いが資料だけではわかりにくくメーカーに問い合わせたところ、この部分と室内側の樹脂の色と価格ということでした。

 

 

 

防火戸サーモスX ハイブリッド

 

リクシルサーモスX

防火戸サーモスXハイブリッドも断熱性の向上のために枠を小さく枠の断熱性の向上を主に改良が加えれれています。

 

1、フレームイン構造

リクシルサーモスX5

窓枠のラインと障子枠を揃える納まりにして熱伝導率が高い生じ枠を最小にしています。

 

2、サーマルブレイク構造

リクシルサーモスX3

大臣認定防火戸として初めてアルミ形材を室外側と室内側に分離させ、熱を伝えにくい樹脂部材でつなぐ「サーマルブレイク構造」を採用しています。

 

3、「多層ホロー構造」

リクシルサーモスX4
室内樹脂部分の見込を拡大し中空部分に仕切りを設けて多層化することで対流による熱伝導を減らしています。

 

 

防火戸FG-F(寒冷地向け)

リクシルFGFガラス

防火戸FG-Fは寒冷地に特化したサッシです。フレーはFG-Hを用いガラスを断熱性の高い中空層16mm(アルゴンガス入り)にしています。防火戸FG-Fは6.8-A16-3mm(FIXの一部サイズは6.8-A14-5mm)のガラス厚となります。

 

 

まとめ

2011年4月1日に、トステム、INAX、新日軽、東洋エクステリアが合弁してリクシルが生まれました。2011年の4月といえば東日本大震災で日本国中が混乱しているさなかでした。その当時はTVのどのチャンネルも震災の話ばかりで新会社のPRもままならない状況でした。夏ごろになってようやく知られることになりました。トステムと新日軽という大きなアルミサッシメーカーの合弁だけでも大きなニュースになる内容でした。衛生陶器メーカーのイナックスと東洋エクステリアまでと驚いたものです。今回のFG-HとFG-Lとの違いサーモスXのカタログ表現の違いなど理解しにくいところもありましたが大きな企業体の持つ複雑な事情もあるのかな?と感じました。

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サクドン

何でも知りたがりの好奇心旺盛オヤジ。 役に立たないことでも気になることは調べておきたい性格です。 東京を離れて太平洋のさわやかな空気が心地よい千葉で田舎暮らしをしています。 ナニワ生まれの相方と畑でとれた野菜とスーパーの見切り品を使った 手作り料理で心身ともに満足の日々を送っています。 私の好奇心が皆様のお役に立てたらうれしいです。一級建築士、介護福祉士