こんにちは、ゆちえるです。
新築を検討していると、いろいろな断熱材についてお話を聞く機会があるかと思います。
寒い冬にマフラーを巻くと暖かいように、暖かい家には、断熱材が重要になってきますね。
本日は断熱材の中のグラスウールについて説明させていただきますね。
グラスウールってなあに?
(写真:マグ・イゾベール)
断熱材として古くから世界中で親しまれ、最も多く使われてきたのがグラスウールです。
グラスウールは、ガラスを原料とした繊維系断熱材です。
細いガラス繊維が絡み合ってつくられる空間によって、空気をとどめ、熱を伝えにくくしています。
普通のグラスウールと、高性能グラスウールと言われるものがあります。
(通常グラスウール)
(高性能グラスウール)
空気をとどめることができるほど、断熱性能は高くなります。
高性能グラスウールは、一般のグラスウールに比べ繊維径が細かく、本数が多いので、断熱性能がさらに向上しています。
断熱性、保温・保冷性をはじめ吸音性にも優れた素材です。
そのため、住宅用の断熱材をはじめとして、音楽ホール、体育館、スタジオ等の吸音材、高速道路における防音壁など幅広い用途で使われ、快適な生活を支えています。
グラスウールを使った断熱は、多くの場合「通気層工法」と呼ばれる湿気を逃す構造で万全な対策がとられます。
これにより、湿気が防湿層の継ぎ目などから壁体内に入ってしまっても、通気層が抜け道となって速やかに外部に排出します。
また、ハウスメーカーでは、スウェーデンハウス、積水ハウス、ミサワホーム、住友林業など、たくさんのメーカーで使われている材料です。
グラスウールの性能は?
熱伝導率 : 高性能グラスウール16K 0.038 W/m・k
平成25年度 断熱基準をクリアする断熱材の厚さ (4~7地域) 壁 : 90mm
熱伝導率の比較表です。
グラスウールが非常に優れているのがわかると思います。
(参考:マグ・イゾベール)
また、たくさんの会社で採用され、施工されている理由のひとつに価格があります。
グラスウールは、断熱性能のわりに安い材料です。
同じ暖かさを求めたときにかかる費用が安価ですむのは安心ですね。
平成25年度の断熱基準の地域区分表はこちらです。
自分の家がどのくらい寒い地域なのか参考になると思います。
グラスウールを作っている会社
さて、グラスウールはどんな会社が作っているのでしょうか?
2014年のシェアトップ3はこんな会社です。
旭ファイバーグラス
高性能グラスウールであるアクリアを主力として扱っている会社です。
アクリアは、シックハウス症候群の原因の1つといわれているホルムアルデヒドを含まない材料を使用している断熱材です。
優れた断熱性能に加え、健康、安全、環境への配慮までも品質にした高性能なグラスウールです。
(参考:旭ファイバーグラスHP)
マグ・イゾベール
日本セメント株式会社(現太平洋セメント株式会社)と日本板硝子株式会社の折半出資で始まった日本の会社、マグが、ドイツのイゾベールという会社と合併してできた会社です。
黄色いグラスウールが特徴的です。
(参考:マグ・イゾベールHP)
パラマウント硝子工業
チクチク感を軽減した高性能グラスウール、ハウスロンZEROを主力として取り扱っている会社です。
ハウスロンZEROは、ホルムアルデヒドを一切含まない材料を使用し、ノン・ホルムアルデヒドで健康で安全性の高い断熱材です。
(参考:パラマウント硝子工業)
いかがでしたでしょうか?
私もグラスウールは長い間使われているだけに、安く、弱点もよくわかり安心して使える材料だと思っています。
しかし、長い間カビずによい状態に保つためには施工が大事で、施工によりその価値が全く変わってしまう材料だとも思います。
気密シートをしっかりと貼り、コンセントボックスを使い、一つ一つの工程をしっかりしてくれるような会社でないとちょっと怖いなとも思います。
ぜひ、完成見学会ではなく、構造見学会に行って会社を見極めてから選んでいただければなと思います。
以上ゆちえるでした。
yutieru
最新記事 by yutieru (全て見る)
- メーカーを比較して選ぶ「木製サッシ」 - 2016年12月5日
- メーカーを比較して選ぶ「樹脂サッシ」 - 2016年12月2日
- 国内外の「天窓」メーカー5社を徹底比較! - 2016年11月30日